依存症







私は常に依存している。

何に依存しているのかは様々だけれども


常に依存している。


友達 恋愛 大好きな人 薬 携帯


一体どれだけの物に依存してきたのだろう?


そして、


何にも依存していない人はいるのだろうか?




私にはわからない。



依存することしか出来ないから。




友達が大事だった入学当初、

他の何よりも優先していた。

親よりも、勉強よりも

どんなものよりも、優先していた。

それだけ依存していた。


友達がいなければ駄目になっていた。

それなのに、

裏切られた、友達に。

一番大事にしていた友達に。


私は依存出来るものを無くした。

それは、

あまりにも酷なことで

私の心に

大きな染みを作った。

友達なんて二度と信じれない、と

大きくて黒い、真っ黒な

染みを作ってしまった。




私は恋愛依存症。

常に好きな人がいないと落ち着かない。

恋愛というものに、

きっと恋心を抱いてしまっているのだろう。


どれだけの人を好きになったんだっけ?

あの人も、其処にいる人も

たくさんの人を好きになった気がする。


本気になる前に、別れを告げて

本気になる前に、想いを告げて

常に恋愛をしてきた。

恋愛・・・いや、違うかな。

疑似恋愛だ。

誰かの真似事。

幸せなカップルの真似事にしか過ぎなかった。


けれど、こんな私にだって

本気で好きな人が出来た。

とても大切で大好きで

その人の言動で私の凡てが決まった。


鬱になったり

浮かれたり

これほどか、というほど沈んで

急にハイになったり。

私にとっての絶対は

その人の、言葉であって

他の何も耳に入らなかった。


愛していた。

貴方に彼女が出来るまで

私は、傍に居られればそれでいい

と思っていた。


「彼女が出来るまでは」


とても大好きだった人には、

愛しい人が出来てしまい

私は、鬱どころじゃない状態になってしまった。

ご飯だって喉を通らない。

飲み物だって飲めない。

体内に入れれたのは、

其処にあった、薬だけだった。




とても死にたくて、でも怖くて

毎日、毎日

少しだけ多く、服用した。

それでも足りなくて

意識が飛ばなくて

とうとう、いけない量に手を出した。


もちろん私は気持ちよくて、

あの人のことだって

その時は思い出さなくて

幸せだった。


目が覚めたのは病院で、

病名は 薬物中毒 だった。

親は泣いてたけど

構わない。

親は私の廻りから

薬を捨てた。

それでも私は依存している。


どうにでも薬は手に入る。

そしてまた、

いっぺんに飲み込むだけ。




相変わらず

薬を片手に携帯をいじる。

メールの相手は

顔も知らない人ばかり。


誰だって構わない。

私を一人にしないのなら

誰だって、

構いはしない。


何時間もメールして

電話だってして

徐々に開けていく心。

それでも人は裏切ると、

自分に言い聞かせる私がいて

また闇に戻っていく。




携帯を壊されたことがあった。

イヤだ、ヤメテ。

一人にしないで。


壊れた携帯を開いたり閉じたり、

まるで機械仕掛けの人形のようだと

そう、云われた。





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